住宅地に佇む小規模なマンション
公開日:2024年08月05日
住宅地の中に佇むリフォーム済みのマンションに行ってきました。
総戸数32戸と、マンションとしてはとても小規模なものになります。
【共用部】
入ってすぐに管理人室がありました。
この配置は不審者やポスティング業者が嫌がるものですので、防犯の観点から良いと思います。
宅配ボックスはありませんでしたが、築年数を考えれば妥当と思います。
集合ポストの横にはチラシ用ゴミ箱があります。
不要なチラシ等はお部屋に持ち帰る前に捨てることができるようになっており、結構便利なのですが、管理がしっかりしていないところは、周辺が散らかるので、内覧時などは散らかっていないか(管理が行き届いているか)を確認しましょう。
エレベーターは1基だけですが、戸数を考えればそんなものかといった印象です。
オートロック解除、玄関共にディンプルキーなのは良い点だと思いました。
【リビング】
間取りは1LDK+Sです。
Sはサービスルーム(納戸)を指します。
建築基準法では、床面積に対して一定以上の窓の大きさ、などの条件を満たしていないと、「居室」としてカウントすることができません。
そのため、サービスルームという呼び方をしているケースがあります。
パッと見、2LDKに見える間取りなのですが、2部屋のうち1部屋は上述した理由から居室として扱えないため、1LDK+Sとなります。
LDKは12帖程度の広さがあります。
お世辞にも広いとは言えません。
家具がステージングされており、生活空間をイメージできるようになっていました。
広くはないですが、夫婦とお子様1人くらいなら快適に生活できるような印象でした。
南西向きで前面に高い建物が無い割には日当たりはイマイチといった感じです。
採光は悪くないですが、2階部分の為か、夏は太陽が高い位置にあるので、直接日が入りにくいのかもしれません。
逆に冬は日がさして暖かい可能性もあります。
季節ごとに内覧は現実的ではないかもしれませんが、マンションの場合はバルコニーから太陽の位置を確認すると大雑把には分かるかもしれません。
【水回り】
キッチンは対面式ではありません。
LDKがそもそも広くないため、対面式は向いていませんので、キッチンが独立しているのは良い配置だと思います。
蛇口は浄水器付き、コンロは一般的な3口コンロです。
ビルトイン食洗器はありませんでした。
最近のリフォーム済み物件では付いていることが多いので、欲しかったところではあります。
洗面所は奥行きのあるタイプで、最奥に化粧台があります。
壁一面が鏡になっており、横に広いタイプですが、2人並んで仕度できるかと言われると厳しいです。
スペースを上手く使っているという印象があります。
洗濯機置き場(洗濯パン)の上部には収納もあり、無駄が無くてよろしいかと思います。
浴室は一般的なユニットバスが採用されています。
お湯張り、追炊き機能もあり、普通かな、という感じです。
換気乾燥暖房涼風機能もありますが、これもリフォーム済みなら普通かな、と思います。
トイレも一般的な温水洗浄便座付となっており、リフォーム済みなら普通のものです。
室内がとても狭く、座った際に壁が目の前まで迫ってきそうです。
背の高い方(足の長い方)は窮屈に感じるかもしれません。
タンク上部に収納がありますので、こちらは便利でよろしいかと思います。
【リビング以外の居室~玄関~バルコニー】
リビングの隣に洋室があります。
間仕切りを開放すればリビングとフラットに繋がり、リビングとして広く使うこともできます。
マンションではこのタイプが増えてきた印象があります。
もちろん、閉め切れば1つの居室として使えます。
大きめのクロゼットもあります。
サービスルームは窓が小さく、共用部の廊下側にあるため、とても暗いです。
昼間でも電灯を点けなければ不便と感じるかもしれません。
マンションにはありがちなのですが、玄関収納を作る関係で、その分お部屋側の壁が出っ張っています。
これが部屋を狭くしている要因になっています。
収納の為なので一長一短かとは思います。
玄関には前述した通り収納があり、間取りを考えれば十分なスペースかと思います。
ダブルロック(ワンドア・ツーロック)でないのは少し残念ポイントですが、そもそもオートロックなのでそこまで気にする必要もないのかもしれません。
バルコニーは一般的な広さかと思います。
物干しもあります。
1点だけ、このお部屋はバルコニーに給湯器が設置されていますので、その分のスペースは圧迫されています。
給湯器は物によっては熱風が出ますので、配置次第でプラ製の洗濯バサミなどは熱で溶けて変形する可能性がありますので注意が必要です。
【最後に】
リフォーム済みマンションも数多く見てきましたが、ここ最近では
・キッチンのビルトイン食洗器
・浴室のお湯張り追炊き、換気乾燥暖房涼風
・トイレの温水洗浄便座
この辺が当たり前の設備になってきました。
特に食洗器は前は無いことも多かったですが、最近は当たり前のように付いています。
コロナ以降、工事の単価も上がってきているようで、当然価格にも反映されているはずですが、それに見合った設備にしようという努力が見えてくるような気がします。
リフォーム済み物件のメリットは「すぐ住める」のと、業者が売主であることがほとんどであるため「業者に2年間の契約不適合責任を負う義務がある」ことが挙げられます。急に難しい話になってしまいましたが、簡単に言うと業者が売っている場合は物件の欠陥などに対し、2年間は責任を持ってくれるということです。
逆にお客様ご自身でリフォームをする場合は「好きな設備を選べる」というメリットがあります。
例えばお風呂にこだわりがあるならグレードの高いものを選んだり、その代わりキッチンで予算を調整したりと、自由度が高いのが特徴です。ショールームで現物を確認したり、壁紙や床材もカタログから選べるようになっています。
どちらも一長一短ですので、中古物件を購入の場合はリフォームも扱っている不動産屋に相談すると話がスムーズに進む事も多いかと思います。
弊社でもリフォームは扱っていますので、お気軽にご相談ください。