中古物件リノベ現場レポート④
2022年09月24日
「田喜野井リノベハウス」
中古物件リノベ現場レポート
今回は、前回リノベーションプランを作成した中古物件の、デザインポイントとなる、フラット対面カウンターキッチンについて公開します。
弊社の買取再販物件は、様々なメーカーの設備機器を採用していますが、キッチンに関しては
クリナップさんの「ラクエラ」という商品を入れることが多いです。
クリナップさんは、松たか子さんのCMなどで素敵なキッチンを作るメーカーとして建築業界では有名なメーカーですが、高級なCENTROやSTEDIAといったステンレスキャビネットの商品はもちろん、中級価格帯のラクエラシリーズでも、高いデザイン性とリーズナブルな価格設定なので、我々のような、買取再販物件の業者や、リフォーム屋さんなども積極的に採用しています。
ただ、ラクエラを採用したとしても、通常の買取再販物件では、I型のキッチンを入れてカウンターを作ったり、壁に向けてキッチンを設置したりすることが標準的なプランです。
このタイプはカウンターを造作したり、腰壁などを設置して、対面キッチンとして配置ができますが、LDKの一体感という部分では、すこし野暮ったい印象があります。
今回のリノベーションプランでは、思い切って普段採用していない対面カウンターキッチンを入れてみたいと思います。
カタログ↓の説明にあるように、このプランの良さは「開放感のあるキッチン」がつくれることです。
スタイリッシュでカッコいいですよね。
全部このキッチンで現場作りたいなー!って私も思います。
では、なぜいつもこのキッチンを使わないのかといいますと
「高い!」ので、そう簡単に使えないのが実情です。
高い理由は、大きく3つ
①サイドフード(レンジフード)が高い
②人工大理石のカンターの面積が大きい
③キッチンの背中も見えるので、面材で仕上げる部分が多い
ということになります。
もちろんこの他にも理由があるのですが、この辺にしておきます。
どの業界でもそうだと思いますが、いいものは「高い!」ものなのです。
参考までに、「ラクエラ」のカタログに載っている、サイドフードの商品ページを紹介します。
レンジフードだけで30万円超え!(メーカー希望小売価格)ってすごいと思いませんか。
賃貸住宅用の普及タイプのキッチンだったら、本体すべて買うことができる価格です。
コンロの前に設置する、フロントスクリーンもお洒落なのですが、これも予算があがるパーツです。
こうやって、記事を書いていると、やっぱり予算を抑えるために、I型キッチンで行こうかなとも思ってしまうのですが、今回は、どうしてもフラット対面カウンターキッチンが素敵なLDKにするためには外せないとリノベの神様のお告げがあったので(^^:)?? メーカーさんに価格協力をしてもらって、このままこのプランで進めます。
更に、オプションで、カウンターキッチンのフロントスクリーンの横のカバーを上げると、なんとコンセントが隠されていて、電動調理器具の電源コードをスッキリとさせて利用ができます。
私もこのさりげない演出を、クリナップさんのショールームで見させていただいて、すぐにこのオプションをつけることにしました。
電源コードがカウンター天板の下とか横から、延長コードで引っ張ってきて使うのは、危ないし、見た目もよくないですよね。こういう細かな気配りが、キッチン専業メーカーさんのいいところだと思います。
今回みたいに、対面カウンターキッチンを入れさせていただく現場は、あまりありませんので、どんな感じに仕上がるのか、お楽しみにしていてください。
私たちも、どんな風に収まるかワクワクしています!!